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 か 

 

 き 

 

 く 

 

 け 

 

 こ 

 か 

海賊と呼ばれた男

■熱のあるリーダーというものに憧れを抱く
宮崎駿の終作「風立ちぬ」で、ゼロ戦を作った堀越二郎について描かれていたことで、 近代の技術者の偉大さについて脚光を浴び始めている。・・・
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かぐや姫の物語

■かぐや姫も竹取物語の著者も、同じく自由を求め、自由を愛した人なのかもしれない
日本の最古の小説は?と聞かれて答えられない人は少ないだろう。
竹取物語である。
源氏物語も古いが、竹取物語の方が一応前ということになっている。
そもそも源氏物語の中に竹取物語が最初の物語だと書かれているので、そうなのだろう。…
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風立ちぬ

■「生きて」
英文の先生だった夏目漱石が、生徒が「I Love You」を「我君ヲ愛ス」と訳したのを聞いて、 「月が綺麗と言いなさい」と返したという逸話がある。
さすがは「肩こり」という造語をこしらえた、文学史上最高の言葉の遣い手の名訳だなあとは思ったのだが、…
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駆込み女と駆出し男

■縁切り寺
東慶寺は花のお寺として梅や桜の見所もある、鎌倉尼五山に数えられる名刹である。
歴史も古く、鎌倉にあるからわかるように、鎌倉時代八代執権北条時宗の妻が開山している。…
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彼女がその名を知らない鳥たち

■愛の物語
何で読んだのか忘れてしまったのだが、映像の中で裸で男性と絡み合うのを皆様に披露するのを生業としている女優さんが、村上春樹さんのことを書いていて、 …
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カポーティ

■物書きの本来の美徳は、罪人の処刑を見ながら「良いものを見た」と笑むくらいがちょうど良い
原作が気に入って映画を観ると、「ええっ、だいぶちゃうなあ」と思う映画がある。
逆もまた然りで、映画が面白くて原作を読んで観ると、 …
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神々と男たち

■日本から眺めると、本当に御伽噺のような物語である
国境なき記者団というNGO団体が発表した、2011年度の報道自由度ランキングにおいて、 日本は22位と大幅に順位を落としたと、日曜の東京以外でやっている番組で教わった。…
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神様メール

■きっかっけがあれば自らを変えたいと思っているという事なのかも知れない
探していたものがなくなったときに「ないないの神様」にお願いすると探し物を見つけてくれるという話を聞いたことがある。
随分小さな願いにいちいち対応してくれるんだなあと、変な関心をしたことを覚えているのだが、 …
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ガリバー旅行記

■童話ではなく文字通り旅行記である
名前は知っているけど中身は知らない本というのは結構あると思う。
最近ではそのような本にダーゲットを絞ってか、漫画で読む古典などがよく売れているようだ …
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華麗なるギャツビー

■貧乏な男は金持ちの令嬢とは結婚できない不当さ
2014年の元旦、暇だったので年末ジャンボの結果を見ていたら、ハズレくじの中で末番が8888のものがあり、 縁起がいいなあと、少しだけテンションが上がった。
もちろん高い金額はかすりもしないのだが、購入時は色々と夢を馳せるもので、…
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完全なるチェックメイト

■個性や才能を重視することは、同時に孤立や失われるものを知っておく必要がある
勝負師という人がいる世界がある。 一般的には将棋指しやばくちを好む人のことを言うが、その破天荒さから古今を問わずエピソードが多数ある。…
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カンパニー・メン

■社会に必要とされるとはどういうことなのか?と言うことを改めて思い直させる映画だった
不景気である。
周りを見ても、生活をしていても不景気だなあと思う事象はごろごろしている。
外を歩いていても、お金でも落ちてないかしらんと、下を向いてばかりいる。…
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 き 

飢餓海峡

■昔の映画も矛盾はないかといえばそんなことはないのだろうが、そこは俳優さんの力で、観続けることができたように思う
北野武さんの「アウトレイジ」の続編を観ていて、マル暴の刑事役の小日向さんが、 「マル暴の刑事が机に張り付いていてちゃいけないわなあ」とうそぶくシーンがある。…
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きっと、うまくいく

■その追求心がひとつの結実した形にならんことを思い描きながら
入学した高校の生徒集会なんかで、学校から制服を撤廃させる運動があった。 その恩恵か、僕は入学してすぐに、学生服による規制が比較的ゆるくなって、何だか嬉しかったのを覚えている。…
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きみに読む物語

■自分にも愛する人がいることに感謝をしたくなります
大学生の時にビデオ屋でバイトしていて、ホステス風のオネエちゃんが客としてやってきた。
大阪の地下鉄東三国駅の近くにあったビデオ屋で、繁華街からは少し離れていたので、あまりケバい感じの人は客として来なかったのだが、 友達のバイト仲間が言うには常連さんらしい人だった。…
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君の名は。

■デジャブ
経験のないことなのにどこかで同じ経験をしたような気がする。
始めてくる場所なのに何故か記憶に残っている。
こういう経験をデジャブと言うそうで、日本語では既視感とも言う。…
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ギャラクシー街道 new.gif

■このハンバーガー屋さんは、毎日変わる街道に向けて、店を動かしているのではないか?
一時期日本のノーベル物理学賞の受賞が巷を賑わせた。
宇宙物理学は本当に夢のある学問だとは思うのだが、その発展に伴う恩恵は生活の中ではなかなか実感できない。…
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ギルバート・グレイプ

■どこへでも、どこへでも
何となく嫌で仕事するのも辞めてぷらぷらとしていると、知らない間に大学に行くことになっていた。
まあ、4年間の楽園生活を楽しむのもいいかと、予備校に通いだすのだが、そもそも勉強が好きではないので、 日がな本を読んだりして過ごすことが多かった。…
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キンキーブーツ

■進歩も退化も同極にあるようで、なんだか恐ろしい話
例えばあなたが靴を販売する商社マンだとする。 ある中東あたりの国にその靴の販売に出向き、空港に降り立つと、周りの人々が靴を履いていないことに気づく。 そしてすぐに本部的なところに電話を入れる。…
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キングスマン

■やさしさを保つためには、伝え守り続けていけなければならない、振る舞いがある
この前本を読んでいて「はっ」となった。
「あなたは、自分の得意なことを話せますか?」という質問があり、 すぐに答えられない自分に対し、少しでも戸惑う人は自身につまずきがあって、前に進めていないとのことが書いてあった。…
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 く 

グスコーブドリの伝記

■生きる上で重要なのは、想像力と感動をする心
子どもに躾を施す時に、特に苦労するなあと思うものに、食事がある。
例えば「残さず食べなさい」とか「食べ物で遊ばない」的な躾なのだが、飽食の時代にあって、 どうにも説得力がない。
先日も子ども二人と回転寿司屋に行ったのだが、…
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クラウドアトラス

■人の世は今世だけではなく、来世にもつながっているのだろう
前世というものがあって、前世の縁がこの世にもあって、例えば前世で殺し合いをした相手とは今世でも敵どうしだったりするらしい。
前世で愛した人は今世でも惹かれ合い、幾年を越えていつか添い遂げる。…
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グランド・ブダペスト・ホテル

■滅びに向かう前に楽しかったことを思い浮かべても良いのではないだろうか?
独りがたりの手法はよく使用される。
古くは夏目漱石の小説「こころ」でも先生との思い出を独りがたりで進めていく。
映画でも同じように物語を思い出す形でストーリー展開するものは少なくない。…
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クロニクル

■いつの日か超能力も解明されて、人が重力を支配し、空を飛ぶ日も来るのかもしれない
手塚治虫先生の漫画で、ユフラテの樹というのがある。
この樹に生える果実を食べると不思議な能力が身につくというもので、学生3人組がこの果実を食べて、 その能力で人生が狂っていくという話である。…
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 け 

 こ 

紅夢

■技術が進歩することで、逆に何かを無くしていくのかもしれない
仕事でデザインをやることがあるので知ったのだが、色彩学というものがあるそうだ。
例えば何かのロゴを作るときなど、一つの色を際立たせるためにその逆の色(補色)と組み合わせるや、 客の食欲を増進させるには黄系の色がいいなど、…
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告白

■現代は、人の倫理に頼れる時代ではないかもしれない
現代の社会は他人に対して興味がない、冷めた世の中であるとよく言われる。
最近観たテレビで、人通りの多い観光地で、路上に人が倒れていた時に誰か声をかけるか?というようなことをやっていたのだが、…
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コクリコ坂から

■作り手の熱がなければ、それは唯のお話しである
尾崎豊さんを歌手デビューさせたソニーミュージックの担当者は、 ノート一杯に歌詞を書いてオーディションに臨んだ彼の姿勢が良くて、
「ああこの人は何か言いたいことがあるんだろうなあ」
と思い、合格にしたと何かのインタビューで答えていたのを覚えている。…
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心が叫びたがっているんだ

■世間に広く受け入れるためにはどういうものが必要なのか
今は2016年の11月なのだが、映画「君の名は」が大ヒット中である。
伝え聞くところによると、監督自身が認めるほどに過去の映画の名シーンがふんだんに盛り込まれているそうで、…
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ゴールド/金塊の行方

■日本はかつて世界有数の金の産出国だった
現代に生きているとあまりピンとこないのかもしれないが、日本はかつて世界有数の金の産出国だったことがあるのをご存じだろうか。…
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ゴーン・ガール

■世のDV共も彼女を見習って欲しいものである
DV(ドメスティック・バイオレンス)被害の女性が、何故あんな夫(または彼氏)と一緒に居たのか尋ねられた時に、
「やさしかったから」
と答えるケースがある。…
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今夜ロマンス劇場で

■プラトニックなロマンス
ロマンスという言葉は、ウィキペディアによると「ローマ的」という意味で「民衆のもの」という意味があるそうだ。
語彙に照らせばロマンス小説というものは大衆小説ということになろうが、一般にはもう少し狭義の恋愛小説を指す。…
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