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 洋楽 

ザ・スペンサー・デイビス・グループ(1965~)「Gimme Some Lovin」 new.gif

■毎日愛しておくれ
サウスウェールズにあるパブにその声は響き渡っていた。 刹那にかすれる声と、破壊力のあるシャウトが、客を酒以上に酔わせた。・・・
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トラフィック(1967~1974)「Mr.Fantasy」

■歌ってくれ、そしてギターを弾いてくれ
1967年4月1日。4人の若者たちは穀物庫のような農家にこもって、音楽を作っていた。
イギリスのバークシャーという田舎町は、特に何かで発散できるでもなく、彼らはドラッグでハイになるか、 音楽を作るくらいしかやることもなく、ただ時間だけが溢れるほどにあった。…
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ピンク・フロイド(1965~1996 2005~)「Astronomy Domine(天の支配)」

■音は氷のように冷たい水のあたりで響きわたる
1点滅するストロボ。
まるで生き物のように呻く映像。
ブラックライトの光。
4チャンネルで彩られる、エコーや歪による前衛的なサウンド。 …
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クリーム(1966~1968)「Sunshine of Your Love」

■俺はこんなに長い間待ってたんだ
ビラビラのボヘミアンスタイルに、ボブ・ディランさながらのもじゃもじゃの髪型。
女物のブラウスをかけた木偶のような見た目。
飛行機パイロットのような出で立ちの目つきの鋭い男。
しかしそんな異形の彼らの作り出す音楽は、ブルースに愚直なまでに忠実で、陶酔的なサウンドを生み出していく。 …
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ジ・アニマルズ(1963~1968)「The House Of The Rising Sun」

■おれはニューオーリンズに戻ろうとしている 重りの玉と鎖をつけるために
煤けた空は、工業の排ガスの影響なのか、それともこの地方特有の雨模様なのか。
毎日繰り返される単調な作業と、過酷な肉体労働。
炭鉱の街には、薄汚れたレンガの壁と、油圧式の掘削機の古い油の匂いが染み込んでいた。
労働者階級の若者たちは、鬱屈した感情を、終末のバカ騒ぎと、喧嘩と、音楽に吐き出していた。 …
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ザ・ヤードバーズ(1963~1968)「For Your Love」

■ヤードバーズの物語は、3人のギタリストの物語として、今もロック史に残る
「ヤードバーズに18ヶ月いたおかげで、やっと僕は自分の音楽に真剣に向き合うようになった。」
エリック・クラプトンはそう言い残して、バンドから離れ自らの音楽を追求する道を歩き出した。
彼はファンの女性に騒がれることよりも、自らのブルースに真摯に向き合うことを選択する。 …
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ザ・ドアーズ(1967~1972)「The End」

■僕達が苦労して作り上げた計画も終わりだ
「いやがる人たちを巻き込むたくないんだ」
ジム・モリソンは自分の生い立ちをあまり語ろうとはしなかった。
それは彼自身の生い立ちに対する憎悪だったのか。はたまた、自らの贖罪故なのか。
それとも限りない陶酔の世界で、彼は終わらない思考の中に生きていこうとしたのか。 …
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ボブ・ディラン(1941~)「Like a Rolling Stone」

■まるで転がる石つぶてのようだろう?
「ガスリーは僕の最後のアイドルだ。その先は僕自身が僕のアイドルになるだろう」
そういった青年の目は、どこかギラギラとした野心を持って、 そして何ものにも媚びない、強い光を放っていた。 彼の名前はボブ・ディランと言った。 …
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ジャニス・ジョプリン(1966~1970)「Me And Bobby McGee」

■いい気分になるだけで 私には本当に十分過ぎたの
ペッド・ミドラー主演の「ローズ」の中で、主人公の女の子は、力強い唄歌いであると同時に、ジェームス・ディーンに憧れる、 ティーンの女の子でもあった。
子どもの頃、周りの皆はあたしにこういった。
『お前は不幸になるよ。大人になると世の中は冷たいよ』って。 …
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ザ・フー(1964~)「MY GENERATHION」

■そうさ、俺は年寄りになる前に死ねればいいと思ってる
「俺たちのバンドを支えているのは憎しみさ」
演奏を終えたピート・タウンゼントはこう言い放った。
ティーンの頃に抱いていた、何がしかわからない憎しみのようなものをバンドは持ち続け、 その音源はティーンの感情をストレートに表現していた。 …
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グランドファンクレールロード(1968~77、1980~83、1996~)「WE ARE AN AMERICAN BAND」

■ロックに芸術性や技術が必要ないのであれば、使い捨ての音楽を作り続ければいい
「君たちは世界中で最高にいかしたファンだよ」
ボーカルのマーク・ファーナーがそう言うと観衆は滝のような歓声を上げた。
ミシガン州フリントから現れたバンドは、この大きなスタジアムを埋め尽くす大観衆の前で、息を切らし、最高の演奏を行なった。 …
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キンクス(1964-1996)「You Really Got Me」

■この歌の言葉は陳腐だが、呪術的な繰り返しと、サウンドは今も心に響く
レイ・デイヴィスはまるで酒にも酔っているかのような、しかし相貌はしっかりと自分が作るべき音楽を見据えていた。
彼らの音楽は芸術性を帯び、イギリスという国をじっくりと観察した上に、音楽を創造していった。
そのキンキー(ひねくれた)な姿勢に、多くの後世のロックを志す者に影響を与える。 …
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ジミ・ヘンドリックス(1963-1970)「Purple Haze」

■彼と会うことができなかった僕らの手によって、今もどこかでジミの曲がかかっているだろう
ジミ・ヘンドリックス。1942年11月27日アメリカ ワシントン州シアトル生まれ。
この名前を聞くだけで、リズムが体に刻まれ、なんだか熱い気持ちがよみがえってくる。
本名ジェイムス・マーシャル・ヘンドリックス。
彼の作った曲は、今もギターの強烈な旋律を奏で続けている。 …
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