胸の大きな女性は本当に馬鹿なのか?

女性の社会進出tと食事の欧米化

(2015年08月20日更新)

  • 少し前くらいからだろうか、アニメを見ていると顔が幼いのに胸が大きい女性が描かれることが多くなった。 昔はたいてい女性の胸が大きければ、それは大人の色気むんむんのセクシーな顔立ちの女性が描かれていたもので、齢40を過ぎたおっさんの僕には、どうにも違和感を感じてしまう。 僕はどこかにも書いたがへヴィーなジャンパー(週間少年ジャンプをこよなく愛する人)で、キャッツ・アイの泪姉位の美人でなければ、ふくよかな胸は似合わないと思ってしまうのだが、時代は変わるものである。 考えるに男性が弱くなり、リアルな女性に対して臆する一方で、母性を得たいという複雑な感情があいまって、顔は抵抗しない幼さで、体は成熟した女性を二次元の世界で求めているからなのかもしれない。 僕自身は今のアイドルブームも男性の弱体化がもたらしていると考えていて、不遇の学生時代を取り返すための擬似恋愛をアイドルに求めているのではないか、と思っている。 だから手が届くほどの普通の女性がアイドルを名乗っていて、またアイドル自身も相当身近なところまで階段を降りてきていて、そういった需要供給のバランスが保たれることで、多くのおっさん達の夢を叶えることに成功しているのではないだろうか。 キャバクラの世界の大人の擬似恋愛の世界が、閉鎖された個室ではなく、外の世界にも広がったということなのかもしれない。 そうやって考えていくと、そもそも水商売の世界では、客も女性もお互い店の中だけの関係であることを理解しているので、変なトラブルは無いように思うのだが、リアルの世界だと客は素人ということになってしまうので、本当に恋愛をしてしまうケースも出てくるのではないか。 勘違いした男がアイドルに暴行を加えるなんてこともひょっとしたらあるのかもしれないなあ、何てことを個人的には思うのだが、いずれにしても日本は平和だなあ、などと岡目八目的なことを思ってしまうわけである。 やや話が逸れたが、アニメの世界の女性達の胸の変化は、結論としてアニメを見る男性にも女性にも需要があるようで、「大きな胸」=「エロイ」から「可愛い」に変わってきているからではないかと思うわけである。 何度も言うが齢40過ぎのおっさんの僕には良く分からない感情だが、エロさの無い巨乳は、女の子の髪飾りくらいに変わってきているのかもしれない。 変わってきたついでに、昔よく言われた事に、「胸の大きな女性は馬鹿」というやつがある。 僕自身は当然馬鹿だとは1ミリも思わないが、何となくほわーんとした、やさしい雰囲気を感じてしまうのは、昔テレビで活躍した朝丘雪路さんや、河合奈保子さんのイメージが強いからかもしれない。 しかし実際はどうなのか? まず検証の論拠として現代女性と昔の女性の体形の変化について考えてみる。 日本工業標準調査会とか言う経産省の組織の一つが出している体系の変化を見てみると、昭和53年ごろの女性の平均的な体系は、身長154.2㎝ バスト83.3㎝だったそうだが、平成4年ごろになると身長155.9㎝ バスト83.8㎝と数値が上がっているようだ。 比較がやや古いので、参考として下着メーカーの現在の女性のバストサイズを確認すると、同時代のブラジャーのバストサイズで一番多いのはAカップだったそうだが、2008年以降はCカップが一番多いそうだ。 この推移は数値を出すまでも無く、おそらく一般的にも感じられていることで、最初に出した推移からも分かるように、日本人自体が欧米化し、高身長の人間も多くなってきたことも理由に考えられるだろう。 ということは仮説「胸の大きな女性は馬鹿」なのであれば、今の女性のほうが昭和世代の女性より馬鹿ということになる。 馬鹿の定義は難しいので、ここでは偏差値の高さと、研究者の数で考察していこうと思うのだが、まず女性の大学進学率で考えると、1980年頃は男性が40%前後だったのに対し、女性は10%強だったのが、2010年頃には男性約55%、女性が約45%にまで上がっている。 また、女性研究者の数も内閣府の調査を見ると、女性研究者の割合は平成4年の8%から、平成22年の13.6%と緩やかに上昇を続けている。 大学への進学者数の割合から考えても、この数値はまだ伸び続けるだろう。 これら数字を分析すると、 ・女性の体系は欧米化してきている。 ・欧米化に従いバストサイズも上がっている。(巨乳化している) ・女性大学進学率や女性研究者割合は緩やかに上昇し、男性研究者との割合に近づいてきている。 という結果が導き出される。 無論、バストサイズは個性なので、女性研究者のバストサイズを測らなければ正確ではないのかもしれないが、それを置いたとしても、女性の社会進出めまぐるしい昨今で、胸の大きさで価値を考えること自体が馬鹿なことに気づかされる。 多分「巨乳は馬鹿」は「ハゲはスケベ」くらいどうでも良い、ただのイメージであろう。 大事なのは平等に能力を発揮できる社会があることである。
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